Everlastingly Love






「俺は必ず生きて帰る。お前を残しては死なん!生まれて来る我が子の顔も見ていないのに死ねるか!大丈夫だ。父親のいない子にはしない。お前に誓う」

「はい……必ず、必ず私達の所に帰って来て下さい!」

「ああ!」







口づけを交わし、見つめ合う。




そしてアリアの腹部に手を当てた。





「俺がいなくても元気に生まれて来るんだぞ。ママを守ってくれ」

「ふふ………パパが声をかけてくれたから大丈夫ですね」

「ああ。アリア、付いてやれなくてすまない。不安もあると思うが頑張ってくれ」

「はい。頑張ります。……ジェイド様」

「なんだ?」

「これを………」





アリアが差し出したのは黒石が付いたシンプルなネックレスだ。




「これは?」

「フローランに伝わるお守りです。フローランから石を取り寄せて頂き、私が作ったものです。きっとジェイド様をお守り下さるでしょう」

「ありがとう」




ジェイドはすぐにネックレスを身に着けた。




そしてジェイドは戦場へ赴いた。




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