甘く・深く・愛して・溺れて
◆番外編◆リュウジメセン
『好きですっ!隆治君、付き合ってくださいっ』



まるで真っ赤に熟した林檎のように、



頬を赤く染めた女の子が、



俺の前に立ち、すがるような表情を見せる。



『悪い…無理』



俺はひと言だけ、そう言って、その女の子に背を向けた。



素っ気ないとか冷たいとか、



そんなこと言われてもどうでもいい。



俺は俺……。変わるつもりはねぇから。
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