あいつのキスの練習台


「あたしに相談されても……力になってあげられないかも」


「いや、まだ相談してないし」


「もうハッキリ言って! 恥ずかしがってても仕方がないでしょ!!」


 達也は覚悟を決めたかのように、大きく深呼吸をした。


「俺の――練習相手になってほしい」



 一瞬だけ時が止まったかのように思えた。

 いや、確実にあたしの中だけ止まってたはず。

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