約束した、あの場所で…。
「あんた、何言ってんの!?…こんな可愛いくて素直な子、もう出会えないよ!?…」


いつも大人しい母が、鬼のような剣幕で怒っている。


「うん…」


「私はね、柚麻ちゃんのこと娘のように可愛いと思ってるんだからね!?…柚麻ちゃんとなら結婚させても良いと思ってるのに…」


プツクサと文句を言いながら、母は台所へと向かう。


「本当かよ!?」


「嘘で、そんなこと言えないわよ…だから、柚麻ちゃん大事にしなさいよ?」


「母さん、ありがとうな」


俺は一気に、テンションが上がって行った。


柚麻、待ってろよ


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