ゾンビ襲来
はじまり
大介は夢を見ていた。

いつも学校帰りに通る商店街を何も考えず、ただ家路に向かう。

そして、大介は「あ~また同じ夢かと」
思うのである。

2~3日起きにこの夢を見るのだが、ただ学校帰りに商店街を通って家に帰るってただほぼ日常と変わらない光景。

ただ、今回見る夢は商店街に人1人歩いてないってことだけが、変に思わせた。

「まぁ~夢だし、途中で目が覚めるっしょ」
そう思いただただ、歩いていると、

電柱のすぐそばにある、ゴミ捨て場で、誰かが漁ってる…。

なんだなんだ?

そう思いながら、通り過ぎようとしたところ、その見窄らしいカッコをした人がこっちを向いた。

一瞬ドキッとした。

その人は顔中を血だらけにして、漁ってる方に目を戻した。

気味が悪いので、急いで通り過ぎる

ふと、何を漁ってるのか見てしまった。

そこには、人だったんだろうと、思わせる人が横たわってた。

漁ってる人はただただそれを食してる。

夢ってわかってても、気持ち悪い…。

大介はなぜか、足を止め、貪ってるその人に見入ってしまった。

あまりにリアルなのである。

リンリンリンリンリーン!!

音が次第に大きくなる。

そして、目が覚めた。

鳴り止まない、目覚ましを消して、伸びをする。

「変な夢みて気分わりーな」

そう思いながら、

テーブルに置いてあるタバコに火を付けた。

一服しながら、今日の学校のことを考える。

「もうすぐ期末かぁ」

声に出したところで、妹の彩子が入ってきた。

「お兄ちゃん!もう学校に行く時間だよ!
あ、珍しく起きてる!?」

「オレだって毎日寝坊しないよ↓」

「じゃあ支度して、降りてきてよ!」

「お母さんが朝食用意してるよ。」

妹はそう言うと下に降りていく。

「はいはい!わかりましたよ!ったく、小6だって言うのに、母さん2号やな」

オレはタバコを灰皿に消して、支度をする。


支度し終えて、1階に降りていく時、ニュースが耳に入ってきた。
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