年下の君に恋をして

君と…（最終章）

週が明けた月曜日。

お店が暇な午前中に、私は母と町の総合病院へ行った。

診察してくれたのは、母や美穂から評判がいいと聞いていた、幸子先生こと藤田幸子先生。

美穂が言ってた通り、若くてすごく美人な先生だ。

見た感じでは３０歳代の前半ぐらいかな思ったけど、後で母から聞いたところ、実は４０歳を少し過ぎたところというから驚いちゃった。
独身で、アパートに一人暮らしらしい。私がもし男だったら、絶対に放っておかないけどな…

診察の後、今のところ私の体に異常はないと、幸子先生は言ってくれた。
悪阻は、ある程度は仕方ないけど、酷いようなら病院へ来るようにと言われた。

私が未婚である事を告げると、『そうなの？　でもご家族と一緒なら、心強いわね？』と優しく微笑んでくれた。