年下の君に恋をして
俺が結婚した事を知ってるのは、校長と担任と親友の健斗だけ。

他の生徒が動揺するから、担任以外には秘密にすると、校長が考えた結果だ。

ただし健斗には俺が教えた。と言うか、報告した。
有紀子が突然姿を消してから、俺は親友の健斗には有紀子の事を話すようになったから。
誰かに愚痴らないと、寂しくて心が折れそうだったから…

有紀子を実家まで迎えに行く事を、健斗にだけは話したから、翔太の事も結婚した事も、健斗には話した。もちろん口止めをして。


「隙あり!」

俺がボーッとしてたら、健斗に携帯を奪われた。

「何すんだよ。返せよ」

「ちょっとだけ、見せてくれよ。な?」

「何をだよ?」

「待ち受け。前にチラッとだけ見えて、気になってたんだよなあ」

「分かったよ。ちょっとだけだぞ」
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