蹴球王子と野球野郎
「最悪…」
役員とか絶対雑用だし、
まじでしたくない…
あたしは渋々教室へ向かった。
ガラッ…
教室の戸を開けても誰もいなかった。
「まだ誰も来てないしっ。」
あたしは一人、自分の席に座った。
窓から見えるグラウンドでは、
野球部が打って、走って、捕って、
一生懸命練習していた。
あの中に汐野もいるのかなぁ…
ボーッと外を眺めていると、
教室に誰かが入ってきた。
「えっ、樫野?!」
声がした方を見ると、
そこには、
野球のユニホームを着た汐野がいた。
ユニホーム姿を間近で見たことなかったから、
いつもより何百倍もかっこよく見えた。
「なんで、汐野ここにいるの?!」
「いや、担任に役員とかなんかで
呼ばれてさぁ…。」
「えっ、あんたも役員なの?!」
まさか一緒な役員なんて…
超ラッキーじゃんっっ!!!
すると担任が来た。