レス―Q
【発揮した力-3】






チュンチュン…







雀が鳴いている…







普通は
誰もが起き出す頃の早朝

九古はすでに
身支度を済ませ、
消防署に向かっていた。








眠気さえも
ものともしないくらいな
仕事への熱意。








普段から
こんな事が
日常茶飯事である。







本当に
一番アパートにいる率が
少ない人間である。









そんな熱意に寄る想いが
今日この日に実現した。









「…ん?」









いつもの消防署が、
何やら慌ただしい。





それを直感で感じ、
九古は急いで
持ち場まで行ってみた。






すでに数名の
先輩方が消防服に
身を包んでいる。







「おお、キュー!
手伝え!」






昨日の西沢先輩が
遠くから声を掛けた。








「はい!」







この現場を見ても
すぐに火災の連絡が
あったのだと分かり、

その一言で瞬時に
着替えをした
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