[君の秘密]
襟元の中

君が

その日の君との会話は
あれきりだった


俺と君は無言で廊下を歩き
無言で教室に入っていった







午後の授業が終わり、放課後
俺は直人の部活が終わるのを
教室で待っていた

いつものように
君の席をぼんやりと見ながら











ガラッ!!!!
[‥‥はぁ、とも!!!!]





部活中である直人が
いきなり教室に入ってきた


[な‥なんだよ、いきなりお前部活は?]


[‥‥っはぁ、マネージャーの目盗んで‥‥っ、抜けてきた‥‥]


息を切らしながら言う直人


[‥で?どうしたんだよ]














[‥‥‥っ、白石麻耶が‥っ、
2年に絡まれてる‥っ]















ガタッ












俺達はすぐさま教室から出て
直人の後に続いた
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