俺様と奏でるハーモニー


「もう、いいですよ。誤解が解けたみたいで、私も嬉しいです。

これからは協力して仕事に取り組みましょうね」


その言葉を聞いたとたん、修さんの表情が変わった……。


満面の笑みを浮かべて、嬉しそうに私に握手を求める。


つい、反射的に私も手をだしちゃったわ。




「じゃ、そういう事で、俺も音楽準備室使わせてもらうからな。

職員室で森本と若松さんに絡まれそうになったら、俺は由奈に絡むからそのつもりで。

あんな奴らに既成事実をでっち上げられたら、俺の将来が潰れてしまう!

生徒に何か聞かれたら、適当に流しとけよ。

さ、そうと決まったら、続きをやろうぜ!

あと半分位だろ? 早く終わらせて少しでも寝ないと、明日もたないぞ」




きいいいぃぃ~っ!


騙された!! 音楽準備室を奪われた!!


さらに私、なんでこれから修さんに絡まれなきゃならないのよ!!


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