俺様と奏でるハーモニー
次の日。
よりによって、こいつと机が隣同士なのよね、副担だから。
「おはようございます」
仕方なく挨拶したわよ。
にっこり笑って。
「おはようございます。昨日はお手伝い、ありがとうございました」
五十嵐先生も爽やかに笑ってる。
うん、顔と頭がいいだけに、性格が何とも惜しいわ。
「私の顔に何かついていましたか?」
「い、いえ!!」
「そうですか、なら、良かった」
にっこり微笑みながら、五十嵐先生は私にしか聞こえない小さな、だけどドスの効いた声で
『俺を見る暇があるなら仕事しろ』
と、囁いた……。