僕はいつでもキミの傍に
40 ?

そっと灰色の扉を押し開くと、そこには赤い空が広がっていた。

まるで血の様に赤く美しい空。

その空の下に佇む男に、そっと笑いかける。

「……待ってたよ」

そう言って男は悲しそうに笑った。

それはあの遠い昔の光景と全く同じで、僕は過去に戻ってしまったんじゃないかという……そんな馬鹿げた考えが頭に浮かんだ。
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