意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜
親友の気持ち
「ふ〜ん、メグちゃんらしいね」

「私らしい?」

「うん。メグちゃんは中学の時から、緻密なセッターって感じだもん」

「そんな事ないよ。頭が悪いから、何かに書いておかないと忘れちゃうんだよ」

「ちょっと見せてもらっていい?」

「恥ずかしいけど、いいよ」

私がノートを渡すと、加奈ちゃんはすぐにページをめくりだした。

「ふんふん、なるほど…あれ?」

「な、何?」

「この赤い字、誰が書いたの? メグちゃんの字じゃないよね?」

「赤い字?」

私は全部シャーペンで書いたんだけどな…
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