意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜
私はAのトスを上げるフォームから、真後ろへ速くて低めのトスを上げ、次の瞬間、バシンという音と共にボールは相手コートに叩き付けられていた。
浅田先輩はハイタッチの後、『いいトスだったわ』と言って私の頭を撫でてくれた。
ローテーションをして加奈ちゃんが前衛に上がった。
味方のサーブレシーブが乱れた事もあって、私は加奈ちゃんにオープンのトスを上げた。
今日の相手のブロックなら、ネット際にトスを上げても、加奈ちゃんなら余裕で決められると思ったけど、私は水嶋先輩の教えに従い、ネットから1メートルぐらい開けて高いトスを上げた。
『加奈ちゃん、決めて!』
祈る思いで見ていると、加奈ちゃんはゆったりしたフォームで踏み切り、ダイナミックな腕の振りでバシッとボールを捕え、相手の3枚ブロックの上を悠々と通過し、相手コートのエンドラインぎりぎりに決まった。
浅田先輩はハイタッチの後、『いいトスだったわ』と言って私の頭を撫でてくれた。
ローテーションをして加奈ちゃんが前衛に上がった。
味方のサーブレシーブが乱れた事もあって、私は加奈ちゃんにオープンのトスを上げた。
今日の相手のブロックなら、ネット際にトスを上げても、加奈ちゃんなら余裕で決められると思ったけど、私は水嶋先輩の教えに従い、ネットから1メートルぐらい開けて高いトスを上げた。
『加奈ちゃん、決めて!』
祈る思いで見ていると、加奈ちゃんはゆったりしたフォームで踏み切り、ダイナミックな腕の振りでバシッとボールを捕え、相手の3枚ブロックの上を悠々と通過し、相手コートのエンドラインぎりぎりに決まった。