【短編】天まで届け、この想い



そんな中

彼との

別れの式が

始まった。









内容なんて

よく覚えていない。






…というか

覚えておきたくなんか

なかった。









でも

沢山の人が

無念のあまり

心からの涙を

流していたことだけ。







心にしまっておいた。










そして式が終わる。







ほぼ放心状態で

席をたった瞬間。








『…あ、景ちゃん。』






涙目になっている

お母さんに

呼びとめられた。









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