《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
 そんな悪循環が、ずっと続いた。

 ずっとって言っても、どれぐらいだっけ??

 
 おまけに、貧血とだるさも重なって、もうだめ。

 限界だ。

 卒業を待つなんて無理。

 高校でも、ちよ・ちかはいなくても亜里抄がいるから。


 そんなある日、美陽は家に帰ったとたん・・・

――えっ、これ何?あっ、体が。軽い・・・・・・――

 玄関で倒れた。みたい。


 気が付いたら、

「美陽。もう大丈夫。」

 トモコがいた。

「ふぇ~~??」

 半分寝ぼけながら言って、

「もう、悩まなくてもいいよ。」
「えっ??」

 今度は本気だった。


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