《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
 一瞬まぶしい光が出た。

 でも、いつの間にか・・・


 あれ??

 暗いけど、ほのかに光が見える。

 冷たいコンクリートじゃなくて、木の床。

 これって??


「秦野千華の家。」

 トモコが小声で言った。

「えっ。すごい。」

 美陽も、小声で答えた。

「美陽。感心している場合じゃないよ。」

 トモコの声で、我に帰った。

「やりましょうか。」


 今気がついたけど、ここは二階。

 その中に、ちかの家族が寝ている。

 扉を開け、誰が寝ているのかを確認する。


< 70 / 95 >

この作品をシェア

pagetop