愛想人〜アイオモイビト・幼なじみ〜

いやー!!…なんて心の叫び声を和嘩は分かってるはずなのに撤回しようとはしない。


ということは"弄る"と言った事を実行することを意味する。


………あたしのお先、真っ暗だ。


あたしの未来が決定した瞬間なのだった。




「柚木さん、ちょっといい?」


本日、何度目になるか分からない呼び出し。


もちろん、呼び出し相手はお姉様方だ。


同級からの呼び出しはない。


絢の場合、プリティだからお姉様方に人気なんだよねぇ…。


なんて呑気に考えながらお姉様方に着いていくあたし。


呼び出しが慣れつつあるなんて…普通に嫌だね…。


ため息をつきたい衝動をグッと抑える。




「絢様と付き合ってるって…本当なの?」


出たよ、この言葉。


今日で何回目………5回目くらいか。


うん、聞き飽きるしそれに答えるのにも面倒になってくるわ…。


頷くと悔しそうに顔を歪める先輩達。


「あなたなら何も言わないけど…絢様を悲しませたりなんかしたら許さないんだからね!!」


え………。


それだけ言うとお姉様方はどこかに行ってしまった。





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