小さな恋のうた
じっとその雑誌を見ていたら、もう返してよってモモに奪い取られた。


「で、なんでそれで好きになったら辛いんだよ。」

不思議に思ってそう聞いたら、そんな有名人と付き合ったりしたら、めんどくさいでしょって言われた。


「もうクラス中の女子が、噂してるもん、かっこいいって。
私が幼馴染だって言ったら、紹介してとか言われたし。

もう私達の知ってるビトじゃないんだよ・・・」

モモは淋しそうにそう言ったけど、そんなことないよって僕は答えた。


「周りが勝手にそういってるだけで、奴は昔と変わらないよ。
だって今でも、モモの事が大好きだって言ってたもん。」


それは友達としてでしょって泣きそうになってモモが言う。

だから向こうでは彼女の事をガールフレンドっていうんだよって教えてあげたら、ほんとにってちょっとビックリしていた。

なんだ、未だに知らなかったんだ・・・

小学生の頃から、英語は習ってるはずなのにな。



「別に、好きなら好きでいいじゃん。昔みたいに、みんなで仲良く遊ぼうよ・・・」

そういって慰めようとしたけど、なかなか気持ちが整理できないっぽい。




もう一回意識し出しちゃったら駄目なのかな?

女の子ってなんかめんどくさいな・・・

まあモモは特別めんどくさい奴だけど。



とりあえず僕は、そのままモモを放っておいて、明日も朝練があるからと、先にお風呂に入って寝ることにした。
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