小さな恋のうた
次の日は、うちの花屋が定休日だったので、母さんはモモと二人で掃除をしたり洗濯をしたり、忙しそうだった。

いい天気だったので、うちじゅうのものを洗ったりしてる。

父さんも久々の休みで、ゆっくり寝ていた。


僕は朝から部活があったので、一人で出かけて行った。

昨日の今日だから、なんかちゃんと頑張らなきゃなって、やけに気合が入っていた。

ビトもレッスンを頑張るっていってたし、僕はちゃんと部活をがんばろうってね。




午後になって汗だくになって帰ってきたら、ちょうどべべさんがきていて母さんと二人でお昼を食べていた。


「ああ、レン君おかえりー!モモちゃんは、友達とプールに行くって出かけたよ。」

そうなんだって答えて、僕は二階のお風呂に行ってシャワーを浴びてきた。

ちょっと父さんの部屋を覗いたら、まだ寝てるみたいだった。

きっと疲れてるんだろうな、色んな意味で。




下に戻ると、母さんがそうめんの用意をしていてくれて、僕もさっそく一緒に食べた。



「そういえばレン君、ビトのレッスンに付き合ってくれたんだってね・・・ゴメンネ。」


うん大丈夫だよ、僕も結構面白かったしって言ったら、それなら良かったって言われた。


「そういえば、べべさんに猛反対されたってビトは言ってたけど、どうして?」

そう聞いたら、なんかちょっと言い辛そうな表情をした。


「私、昔っからアイドルが大嫌いなんだよね。
ちょっと昔嫌な目にあったから。」

嫌な目にあったってなんだろう?
気になったけどそれ以上きいちゃ悪い気がして、そこは深く突っ込まなかった。
< 51 / 82 >

この作品をシェア

pagetop