小さな恋のうた
「モモは部活もう決めた?」

「まだ悩んでるんだ・・・華道部とかあればいいのにね。
そういうのって、高校生になるまでなさそうだし。」


そういえば、サチコ先生と約束したのに、あれからずっとお花のお稽古にも僕は行ってないな。

モモはちゃんと毎週通ってるみたいだけど。


「僕もたまには、お花のお稽古行きたいな。」

そう言ったら、くればいいじゃんってモモが笑った。



「私は、お母さんみたいになりたいな。」

知ってるよって、僕は笑って答えた。
昔から、モモはお母さんの真似ばっかしてたもんね。


「僕は何になりたいんだろうな?
野球も好きだけど、まだやりたいことも増えていきそうな気がするよ。」


そういったら、最近やけに音楽ばっか聞いてるもんねって、にやけてモモが言う。




「そういえば、この前のお姉さんと会ってるの?」


そうきかれて、今度ライブ一緒に行くから会うよって答えた。


「レンも、うまくいけばいいね。レンはそういうとこ、まだ子供だからな。」


うるさいよって、僕は牛乳を飲み干した。



何で女子は、そういうとこばっか、大人っぽくなってくんだろうね?
僕達の回りの男子は、彼女いたりとかほとんどないのにな・・・




「そういえばレン、今度Jrのコンサート付き合ってよ!
友達と行くはずだったんだけど、その子が行けなくなっちゃて、チケットあまってるんだ。」

それってビトも出るやつって聞いたら、もちろんそうだよって笑って言われた。


そうっか・・・もうステージとかもでちゃうんだね

早いな・・・
でも入りたてだから、ちょこっとしか出ないんだろうな

思わずちょっとだけ興味があって、良いよって答えてしまった。


そういえば、アイドルのコンサートって、お父さんたちのを見るぐらいで、他のは行ったことないや。
どんな感じなんだろう。
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