幼なじみ攻略法-ガールズトークを飛び出して-
沈黙を破ったのは
私でもなく
那都君でもなかった。
「あの..ごめんなさいっ。」
へ..??
私が思わず顔をあげると
彼女は待っていたかのように
勢いよく、
でもところどころ
つっかえながら話し出した。
私はというと
泣いていてうまく声すら
出せなかった。
「私、那都君がスキで。」
何も言えない代わりに
胸がツキンと傷む音がした。
「だから、先輩み...るまで..は納得...できなくて...
っでも
あんなことしちゃう気は
なくてっ
今ふりかえ..ると
自分でも..ごめんなさい。
本当に..」
「...」
苦しそうに話す顔から
目が放せない。
申し訳なさそうにする声が
私を不安にさせる。
スキだという言葉が
私を硬直させる。
少し間があって。
決意したように
私をみて、チラッと..
那都君をみた。
ついに..ふられるのかな??
呼吸が一気にしづらくなった。
「本当に..
ごめんなさい。
あんなこと...したって
那都君の気持ちは..
変わらないのに。」
え..
それは..どっち..??