Faylay~しあわせの魔法
「第一種戦闘配置! 敵艦を撃て!」
アリアがインカムに向かって怒鳴った。
途端に、飛行場に停まっていた白い飛行艇が、一斉に飛び立っていった。街のあちこちに隠されていた砲台も動き出す。
同時に空でも異変があった。
星府軍の巨大戦艦はいくつもの砲撃台を出し、その周りを飛び交っている黒い飛行艇もこちらに向かって突っ込んできた。
星府軍とギルドの飛行艇の間で砲撃が始まる。
激しい砲撃戦を空に見て、アリアはヴァンガードに静かに言った。
「こんな中を突っ切らなければならない。……お前のような未来ある少年に、危険を冒させるわけにはいかん」
アリアの言葉に、ヴァンガードは首を横に振った。
「いいえ支部長。僕も父上と母上に会いに行きます。会って……直接、文句を言いたいんです」
そう言うヴァンガードの肩に、フェイレイがポンと手を置く。
顔を見合わせて微笑み合う2人の少年を見て、アリアは一瞬だけ迷ったが、軽く頷いた。
「分かった。今までの恨みつらみ、言ってやるがいいぞ」
「はい!」
「それなら、通常弾がいるな。この騒ぎで精霊が怯えている。力はほとんど借りられないと思え」
アリアはブライアンを振り返り、すぐに魔銃用の弾を用意させた。
それを肩から吊り下げ、ヴァンガードはアリアたちに礼を言って飛行艇に乗り込んでいった。
アリアがインカムに向かって怒鳴った。
途端に、飛行場に停まっていた白い飛行艇が、一斉に飛び立っていった。街のあちこちに隠されていた砲台も動き出す。
同時に空でも異変があった。
星府軍の巨大戦艦はいくつもの砲撃台を出し、その周りを飛び交っている黒い飛行艇もこちらに向かって突っ込んできた。
星府軍とギルドの飛行艇の間で砲撃が始まる。
激しい砲撃戦を空に見て、アリアはヴァンガードに静かに言った。
「こんな中を突っ切らなければならない。……お前のような未来ある少年に、危険を冒させるわけにはいかん」
アリアの言葉に、ヴァンガードは首を横に振った。
「いいえ支部長。僕も父上と母上に会いに行きます。会って……直接、文句を言いたいんです」
そう言うヴァンガードの肩に、フェイレイがポンと手を置く。
顔を見合わせて微笑み合う2人の少年を見て、アリアは一瞬だけ迷ったが、軽く頷いた。
「分かった。今までの恨みつらみ、言ってやるがいいぞ」
「はい!」
「それなら、通常弾がいるな。この騒ぎで精霊が怯えている。力はほとんど借りられないと思え」
アリアはブライアンを振り返り、すぐに魔銃用の弾を用意させた。
それを肩から吊り下げ、ヴァンガードはアリアたちに礼を言って飛行艇に乗り込んでいった。