オッサン革命
どうでも良くない存在、でもまだよくわからない



あー萎える萎える。学校なんてめんどくさい。
家でゲームしたり、友達とメールしてたりしたい。…あ、メールもめんどくさいかも。

それでも学校行ったり友達とメールしたりして頑張ってんのは、省かれたくないから。
別に群れたいわけじゃないけど完全に学校で一人ってのは…なんだか、気が引ける。

だからテキトーに生きて、テキトーなとこに就職すればいい。
親にいろいろ言われるのはもう飽きた。だから、表面上は普通のいい子でいたい。


宿題出して、テストでも毎回いい成績取って…



「何嘘ぶっこいてんだよオメー」

「うるさいな夢ぐらい語らせなさいマヨラーめ」


ここでいちいちつっこんできたのは高杉聡太
こいつ黙ってればイケメンなのに…まぁ、実際イケメンだけど
マヨラーだし、眼つき悪いし、残念なとこ多すぎる。


「おい何堂々と悪口言ってんだよ馬鹿」

「心覘かないで変態」

「口に出てんだよ」

「わお、私としたことが迂闊だったわ」


―こいつは女じゃない。
そう思ったのは高校の入学式、同じクラスになった時。
黙ってればカワイイのに、口は悪いわ、足癖は悪いわ、中身オッサンだで最悪だ。
名前は鳴海杏子。杏子と書いて"あこ"と読む。名前カワイイとか思って声掛けたのが失敗だった


「ちょ、何オッサンとか言ってくれちゃってんの」

「本当の事だろ」

「ぶつよ」

「さーせん」

「…」

「痛いって!無言の訴えっぽいけどマジで足首潰されるから!」

「わかったならよし」



結局、俺たちにはふざけた因縁があったようで、2年経った今でも同じクラスでいる。
そんな俺たちの、ふざけたおはなし。


「あ、キレーにまとめたじゃん てか書くことなかっただけでしょ」

「うっせーなー これ一応恋愛小説なんだけど。ヒロインこんなんで大丈夫なの」

「ぶつよ」

「すいません」

「むしろ官能小説にのし上げてあげるよ」

「イヤそれ読む人が耐えられなくなると思う」

「なぐるよ」

「すいませんでした」





こんなんで大丈夫なのか?




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