オッサン革命

act3.ミニスカ攻防前線



きーんこーんかーんこーん


聞きなれたワンパターンなチャイム。
ここの学校には朝の読書時間てのがあって、15分間だけ小説を読まなければならないらしい。なんだよ必要あんのかこの時間。
こちとら「漫画も活字だろ」って言ってるようなオヴァカさんなのに


「ねえあんこぉー」

「なにー?」

「今何読んでんのー?」

「ぎんたまのノベライズ」

「は、ぎんたま?なにそれ」


銀魂も知らないこの私に負けるとも劣らないオヴァカさんの名前は
井上賢美 賢く美しいとか、名前負けもいいところだ。


「オイ負けるとも劣らないだったらお前に負けてんだろ」

「うんだから言ったんだけど」

「確信犯かよ(コイツ馬鹿だ)」


聡太うるさいなあ。関係ないじゃん。てか、勝手に心読むなっつーの。読心術師か。
…あ、口で言ってた?それはすいませんね。


「てか、さとみスカート短いよね」

「(漢字で呼ばないんだ)えぇーこれくらい普通だよお」

「(普通に日本語しゃべれねえのか)うっそ今時の高校生って若いのね」

「オイ真侑お前高校生」

「うっせ聡太入ってくんな」

「えーさぁちゃんは聡太くんとおはなししたぁい」

「おうおうじゃあ2人でしてろ」

「オイ真侑…」


はーほんと今の若者ってついてけない。特に、賢美みたいなやつ。
なんで学校なのに化粧してきてんの。なんで頭にでっかいリボンついてんの。
お前は妖精さんか。…ああ、妖精じゃない、妖怪だね


「…お前は、スカート短くしねぇの?」

「なに、してほしいの」

「いやそんなこと言ってねーし」

「だってそう聞こえるよ。エロス高杉くん」

「いやだからそんなこと言ってねーしーお前がもしマイクロミニスカ穿いて来たら絶句しますー」

「泣かせてやろうか」

「すいませんでした」

「なにぃー?真侑って、スカート短くしないの」

「うん。わたし今ミニスカ撲滅運動絶賛実施中だから」

「なにそれ」




こいつに女としての明日はあるのだろうか





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