君のそばで微笑みを
「つーか友里そろそろ下に下りないとヤバいんじゃね?」
「――あ、そうかも。おばちゃん達があたしのコーヒー待ってるもんね~」
重たい荷物を持ちながら軽くスキップする所を見ると……きっとさっき遼太と何かイイ事でもあったんだな。
そうじゃなかったらもっと俺に罵声を浴びせたり、罵ってきたり――って、俺ってばどんだけヒドイ扱い?
「諦めたくても諦めきれない、か……確かに」
俺は誰にも聞こえない様に呟きながら、作業を急ピッチで進めた。