小春日和


それから学校に着くまで私は日和と何を話していたのか憶えていない。


あぁこれからどうしよう…。
聞いてしまったことに今更後悔しても遅いのに。
もう、後悔しかないよ…。


「はぁ…」

今日何度目かの溜息をついて窓の外に視線を向ける。
私の気持ちとは正反対なくらい空は青かった。

「また悩んでんの?」

前のイスを引く音がして前を見ると紗乃ちゃんが座っていた。
はいっと差し出されたミルクティを受け取った。

「ほらっ言ってみなよ」

紗乃ちゃんの優しさはすごく嬉しい。
こんなに私のことを心配してくれてるのに、何も言えないことがすごく申し訳なかった。

「なんにもないよ、空がキレイだなって思ってただけ…」

「誤魔化さないで!言いたくないならさ、言わなくていいけど…でも、悩んでることくらい分るんだよ…」

泣きそうになる紗乃ちゃんに罪悪感を感じながらも、やっぱり打ち明けることができない。

私は最低の人間だ。
こんなに心配してくれてる親友に何も話さないんだから。


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