涙の数だけ幸せになれる

楽しみ

「はぁぁぁ〜」
詩織が大きなため息をつく。
「詩織どうしたの?」
あたしは詩織に尋ねる。
「部活の先輩が怖いの……」
詩織の部活はテニスか…
テニスはなんかイジメがあるとか…
「大丈夫?」
「無理ー、つまんないよー」
詩織はガクリと肩を落とす。
「がんばって。」
あたしは肩をぽんっとたたいた。
「聖羅は楽しい?」
詩織がきく。
「もちろん」
あたしは即答した。
「いいなー」
詩織はまたため息をついた。

最近部活が楽しい。
卓球が楽しいのではないんだ…
悠司先輩にあえるから…
なんかがんばれちゃうの★
「詩織ばいばーい」
「うん、ばいばーい」
詩織にバイバイを言うとあたしは弥生の所へむかった。
「やーよいー!遅い!」
弥生はまだカバンにものをいれていた。
「ごめん、まってー」
急いで弥生はバックにものを入れる。
「よし、行こうか」
あたしたちは体育館へむかった。
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