涙の数だけ幸せになれる

これが恋?

今日は土曜日。
暇でゴロゴロしていたあたしに奏から電話が来た。

『あ、聖羅?あたし奏!』
「奏どうしたのー?」
『今日暇?』
「暇だよー」
『奏の家で遊ばない?』
「遊ぶー」
『んじゃ場所わかるよね?着てねー』
そういって電話が切れた。
前に奏の家にはいったから場所はわかる。
あたしはショーパンにTシャツとゆう軽い服装で家を出た。

自転車で風を切る。
気持ちいい!!

15分くらいで奏の家についた。
そしてインターホンをならす。
「聖羅ーあがっていーよ」
奏の声が聞こえた。
あたしはお邪魔しますといって家にはいる。
「いらっしゃーい」
奏が部屋のドアをあける。
そこには弥生が。
「ちゃす〜!」
弥生が手をあげる。
「よっ!」
あたしも手をあげる。

そしてあたし達の恋ばながはじまった。
ってか奏の話ばっかりだけど……
「んでねー、何回も目があうの!そのたびにドキドキ〜!」
奏がぶりぶりっとしながら言う。
「「へー」」
あたしと弥生は無表情で答える。
「そんでねー、たぶんこれ恋だよね〜」

「ドキドキとかするのって恋なの?」
あたしは奏にきく。
「そうよ〜」
奏がいう。

まさか、あたし…
悠司先輩好きになっちゃったのー!?

「おーい?聖羅〜?」
弥生があたしの名前をよぶ。
「ど、ドウシタ?」
声が裏返った。
「なんか聖羅へん〜」
っていいながら笑う弥生。

「もうこんな時間!あたし帰るね〜」
弥生が時計を見ていった。
「あたしも帰る!」
あたしは席をたつ。

「んじゃーねー」
弥生と奏にバイバイをする。

そして自転車で坂を登る。
あたしが悠司先輩にドキドキとかしてたのは恋だったんだ…

「恋してたんた…」

あたしはつぶやくようにいった。
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