涙の数だけ幸せになれる

呼び方

──次の日の部活。
あたしは弥生に悠司先輩の事をいった。弥生は凄く笑っていた。

「聖羅ーっ」
あたしの名前を呼ぶのは悠司先輩。
あたしたったかと悠司先輩の所へ走った。
「こんにちは、先輩」
そういって笑った。
そしていきなり龍先輩や弥生が突っ込んできた。
「なんで付き合ってるのに先輩なの?」
先に弥生がいった。
「確かに」
龍先輩が納得する。

確かに付き合ってるのに先輩はないか…

「聖羅、俺の事悠司って呼べ」
「悠…司?」
「よく言えたな」
そういってあたしの頭を撫でる。
それがあたしはうれしかった。

こうしてあたしは悠司と呼ぶことになった。

悠司とこれからどんな事が起こるかなんて全然気にしてなかった──
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