涙の数だけ幸せになれる

一目惚れ

Side 悠司

俺は恋なんかしたときがなかった。俺には、恋より卓球が好きだから…

でも、出会ってしまったんだ。
彼女に…

笑顔が可愛くて、小さくて、ふわふわの髪なのにちょっと寝癖があるくらいの彼女。

でも歳が違う。
俺は2年で彼女は1年。
どうやってもアピールができない。

でも諦めはしない。
俺の初めての恋だから…


この気持ちを友達でもある、龍に相談した。
「1年のあの子わかる?」
俺が龍に言うと龍は
「わかるよ、俺の弟と同じ小学校で同じ中学だから」
「名前何?」
「龍崎聖羅」
聖羅か…
可愛い名前だ。
「聖羅可愛いよな」
俺が好きって言う前に龍が言った。
「俺聖羅に惚れた」
俺が言うと龍は目を丸くした。
「聖羅に告白したら?」
龍が言う。
「無理だ…俺初恋だし…」
「まぁがんばりたまえ。」

こんな話をしていたら結城が来た。
「ゆーぅじ」
そして俺の肩に手を乗せる。
「おぉ、結城。どうした?」
「聖羅ちゃんと弥生ちゃん可愛くなぁい?」
弥生ちゃん?
「弥生ってどれ?」
俺が聞くと結城は答えた。
「聖羅ちゃんの隣にいる子」
背がでかくて、髪がショート。笑顔が眩しい。
聖羅とならぶと凄いオーラが。
「まぁ可愛いな」
俺は答えた。
「まぁ好きではないけでね〜〜」
結城はそう言うと去っていった。

俺はどうすればいいんだろうか…
告白はまだしない。
だから彼女を見続ける。
この気持ちが落ち着くまで……
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