涙の数だけ幸せになれる

もう…

SIDE 弥生

あたしはいつもどうり学校に来た。
いつもどうりだ。
読書前のチャイムがなった。
いつもなら来る聖羅がいなかった。
聖羅まだか…
あたしはそんなふうにしか想わなかった。

そして朝のホームルームで言われたのだ。

「いきなりだか龍崎が転校した」
は?
聖羅が?
「龍崎はみんなに言うなといっていたから言わなかったんだ。」
聖羅…
あたしにはいってくれたってよかったじゃない…

あたしは下をむいたままうつむいた。

ホームルームが終わると担任があたしの所へ来た。
「龍崎からだ」
そういって手紙を渡された。

【信頼なる友 弥生へ】
《弥生、いきなりでごめんね…弥生にはやっぱりお別れを言えばよかったね…あたしの事怒ってる?当たり前だよね。おこりんぼうの弥生のために手紙をかいたよ!
弥生、いつもありがとう。
あたし弥生がいたから頑張れたよ。
弥生にめっちゃ感謝してる!
後ね最後のあたしのお願い聞いてくれるかな?
弥生になら任せられる。

もう一枚小さな紙があるでしょ?
それね悠司宛てなの。
それ悠司に渡してもらえる?
それをずっと持っててって言って。
最後のあたしのワガママ。
弥生よろしくね。

最後の最後までありがとう。
今までありがとう。
いつまでもあたしは弥生の友達だよ。

またあえるって信じてるからさよならは言わないよ。

またあおうね。》

【聖羅】

聖羅からの手紙を呼んであたしは涙が出た。
聖羅からの最後のお願い。
あたしはそれを叶えようと想う。あたしは部活の時間悠司先輩のところへいった。
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