涙の数だけ幸せになれる

友達

「職員室はアソコだよ」
准があたしを職員室に案内してくれた。
「ありがとう。准君」
「いやいや、後准でいいから。んじゃ後でな」
あたしは准に手を振って職員室に入った。

「失礼しまーす…」
───……
──……
職員室で担任と校長と話した。

「では行きましょうか」
担任の後をついてくようにしてあたしは歩いた。

悠司…
今何してるのかなァ…
そんな事を想いながら。

「ここよ」
一年B組。
ここがあたしの新しい居場所。
あたしは中に担任とはいった。
みんながこっちを見る。

えー!
転校生??
みんながそう騒いでいるのがわかる。

「龍崎さん、自己紹介どうぞ」
そういって担任は供託の隣のあたしに視線を向けた。
「龍崎聖羅です。福島の中学から来ました。よろしくお願いします」
あたしは頭を下げた。

みんな女子も男子も可愛い。
って言ってくれた。
あたしはそんなみんなに笑顔を見せたんだ。

悠司、あたし良いスタートがきれたよ!
あたしは心で喜んだ。

「龍崎さんは、松本君の隣ね」
「はい」
あたしは周りを見た。
開いてる席があった。
あたしは席まで歩いた。
「松本君?よろしくね」
「よろしく」
──松本誠也。
この男と准とのあたしの奪い合いが始まる…
「松本君の下の名前は?」
「誠也。」
「誠也か!いい名前だね」
あたしは誠也に笑顔を見せた。
「いや、そんないい名前じゃねーよ」
そういってうつむく。
「そうかな?」
「そうだよ」
誠也と話していると女の子が来た。
「聖羅ちゃん」
「はい?」
「あたし桜庭海恋。」
──桜庭海恋。
あたしの大親友となる。
しかも海恋は…アイツの…
「海恋って呼んで」
海恋は笑顔を見せる。
「よろしくね。海恋。」
「うん、聖羅」
あたしたちは笑った。

「あたしの親戚福島なの!」
「まぢ!?今度こっちに来たら紹介してね」
「うん」

海恋がアイツと遠い親戚だって事はまだあたしはしらなかった。
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