いろいろ短編集

私と黒猫

ある日、僕は黒猫に話しかけられた。
 何一つ汚れのない瞳、透き通る青い目で僕を睨んでいる。
「どうした?そんなところで?」
猫が言う。
僕は、言葉を知らない。必要ないと思ったから。
何故猫が話すか、そんなのどうでも良かった。ただ、それは幻覚か妄想だと思った。       「ふうん、ここでずっと一人ぼっちなんだ。」
彼は、僕の心を見通す様に言うと、いきなり僕の手をつないで駆け出した。
でも、君も分かっているはずだ。
 ここは何一つない暗闇
 出口も無く、生物など存在しない   僕はずっとここにいた。       ここにいたんだ闇に染まりながら・・
 君は、きっとこの暗闇でたった一つの光、そう輝きなんだ
僕と君とではまったたく別の反対の種なんだ。
それは
                  
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