死霊むせび泣く声
 一日の身支度を整えると、デスクに置いてあるノートパソコンを開いて立ち上げ、ネットに繋いで情報を見始める。


 あらゆる類の情報が流れていた。


 俺は基本的にネットニュースなどはサラッとしか読まない。


 その代わり、ブックマークしているサイトは朝になると、必ず一巡するのだ。


 俺自身、普段からサラリーマンをやっていて、今世界中でどんなことが起きているかは、嫌というほど知っている。


 会社には新聞が置いてあって、社員は全員、それらを勤務期間中に読んでもいいのだった。


 ただ、俺も里夏も平社員なので、自分たちに与えられた仕事が最優先なのだ。


 そう言ってしまえば、それで済むのだった。


 別に紙の新聞がなくとも、ネットで電子新聞がいくらでもあるわけだし……。


 里夏が、


「和義も普段から疲れてるわよね?」

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