引っ込み思案な恋心。-1st
02☆グループ改編!?

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別に悪いことをしていたわけじゃなかったんだけど、宇野先生と面談していたことを瀬川くんに知られてしまい、恥ずかしい気持ちでいっぱいだった。






でも、2週間経って新緑が輝き、昼間は少し汗ばむ季節になっても、私の前に座る瀬川くんは特にそのことをみんなに言いふらしたりすることはなかったようだった。






むしろ、休み時間も自分の席とは違う所で男子達と話したりして、私が話しかけられることといえば、朝と放課後の挨拶ぐらいになっていた。












えっと……、3時間目は音楽、か。





私は今日の時間割が書かれた黒板を見て、次の授業の確認をした。





机から音楽の教科書を取り出し、アルトのリコーダーと共に両腕に抱えた。





ぞろぞろとクラスのみんなが教室を出て行ったその後を追うように、私も音楽室に向かおうとした………、その時だった。








「杉田さん!」





後ろから女子の声が聞こえた。





誰だろう…?





そう思いながら振り返ると、そこには馬場さんの姿があった。





「え…?」





馬場さんは、いつもの友達を伴ってなくて、一人で私の姿を見つめていた。





「あ、あのさぁ、一緒に音楽室、行こーよ」





足を止めた私を見て、少し安心したような笑みを浮かべた馬場さんは、私のところに駆け寄ってきた。





「う、うん…。いいよ」






どうしたんだろう?


何で私と?



友達はどうしたのかな…?







色々と疑問に思ったことはあったけど、聞いちゃいけないような気がして、口には出せずに私は馬場さんの隣を歩き始めた。





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