悪魔に恋した私。



制服に着替えて寝室から出ると




「奈々佳ちゃん!」




ポチが飛び付いて来た




「先に学校行く…」




なるべく目を合わせないように下を向いて玄関へと急いだ。





「まだ7時前だよ?

学校に行くには早すぎない?」





「早く行きたい気分なの戸締まりよろしくね」





って言うとポチはニコニコしている





「何で笑ってるの?」





「だって…“戸締まりよろしく”って言う奈々佳ちゃんの言葉が恋人同士みたいだなって思って♪」





「女の子みたいな反応するんだね……じゃあね」





静かに部屋を出た。





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