悪魔に恋した私。



マンションへ向かいながらポチに電話を掛けた




─お掛けになった電話…ピッ





だけど何度掛けても繋がらない








どうして繋がらないの?


今日帰ってくるんじゃなかったの?










また……嘘?






もう堪えられないよ…会いたい



会いたい会いたい




「ポチに会いたい…、」




目から大粒の涙をこぼしながらマンションのエントランスに入った




手の平で涙を拭いながら暗証番号を入力して



鞄から鍵を取り出そうとして



「……あ゙!」



麻生から鞄を返してもらっていない事に気がついた





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