恋愛:時間 (短)
「実華ぁ、帰ろっか」


「……うん…」


「ホラ!最後ちゃんと見ていきなって!」


「…う、うん!」


思いきってかんださんを見る。


少し長めの前髪を横分けにして……おしゃれ~!




そんな時、かんださんと目が合った。



―ドキッ―




心臓が飛び出しそう…

思わず目を逸らして足早にコンビニを出た。


嬉しい!!

でも緊張した…


かんださんの目と

私の目が重なった。


きれいな目だったなぁ…




「なんか実華嬉しそうじゃん!」


「だって…目が…目が…合っ…た…」


私の目から涙がこぼれる。

喜びが、

涙となって…


「実華、泣いてんのー?」


「だぁってー!…」



他の人から見たら、
今の私はただのバカ。



でもね、

すごく嬉しいんだよ。


《ただ目が合っただけじゃん》


って思うかもしれないけど、

今の私にとっては…


すごく、すごく、




幸せな事なんだ…


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