あなたが愛しくて...

裕也side




「裕也〜!!」




朝早くから玄関のチャイムと共に望の声が聞こえる。



目覚まし時計を見ると、午前の7時だった。



こんな時間に起きたのは
久しぶりだった。





「なんだよ、朝っぱらからうっせぇな。」





ボサボサの頭をかきながら玄関を開ける。




「・・・なにやってんだ望。」




にこにこ笑って玄関に立っている望は学ランを着ていた。





「おはぁ〜裕也っ!!






「何着てんだよ。」





「何って学校の制服だけど...今日久しぶりに学校行こうよっ!!」




「・・・いつぶりだよ。」




もう随分学校には行ってない。





「何かあるのかよ。」





「実は〜綾ちゃんも同じ学校だったことが発覚したんだ!!」



目をキラキラさせながら
話す望。



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