水音
そして、もうひとつ不満な事があった。

最近、帰るとご飯を食べ、お風呂に入ると、すぐに体を求めてくるのだ。

嫌な訳ではないが、寂しい。


ただ欲望をぶつけられるような抱きかた…


それはただの行為。

何の為の行為なのだろうか?


終わるとすぐ眠りについた。

腕枕さえしてくれない。

前は一晩中キスをして語り合っていたのにな…


寂しさ、
虚しさ、
哀しさ、
だけれど愛しさ…



あたしにはもう快しかいない。
この手を離したくはない。

もう周りが見えていなかった。

あたしの方が年上なんだから大人にならなきゃ。

平気なフリをして、自分を演じる事に徹した。


何かが少しずつ狂い始めた…




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