甘い甘い恋

1ページ 雷哉Side



俺はアパートに美嘉を送った。

美嘉がとても弱々しかった。

はっきり言って見てられなかった。

すぐにでも抱きしめてあげたかった。

でもそれは出来ない。

したらきっと泣く。

これ以上泣かせたくなんてなかったから。

抱きしめなかった。

日記を見てる時、俺の胸は苦しくなった。

瑠衣はすげぇ尊敬するくらい美嘉に対しての愛を切実に日記に綴っていた。

俺はそれを見るだけで精一杯だった。

俺も美嘉が好きだ。

なのに俺は瑠衣みたいに愛の告白なんかしてない。

瑠衣が美嘉に告った時、俺は人生の終わりだとおもった。

でもありのままの俺をいつかわかってもらえるんじゃないかって信じ込んだ。


でも…わかってもらえない。

美嘉の心には一生瑠衣とのことが忘れられないようになっているに違いない。

わかっているのに俺は好きだという感情が止められない。

瑠衣…

何で…


美嘉を残して死ぬんだよ…
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