人魚と海賊の恋物語   ~恋歌~
「ったく…。この店には酒の1つもねぇのかよ」


「だからっ…あんたらにやる酒はなぃっ!帰ってくれっ」


グィっ…

「死にてぇのか?あんた…」


男は、店主の胸ぐらを掴みー…

「っー…」






グィっ

「んだょっ…?」



「何やってんだよ?…昼間っから騒いで」

と、ユウリはその間に入りー…


「ユウリー…っ」


店主は、ユウリの姿を見て安心した様子だった。


「ここの店はなぁ?オレらにやる酒は1つもないんだとよ」


「へぇ~…。…悪いな、あんたらに合う酒置いてねぇんだよ。」


その、ユウリの言葉に男はキレー…


「…へぇ~?ならしょうがねぇなっ!」

と、男はユウリに殴りかかるがー…

ユウリはそれを受け止め、殴り返す。


ドサッ…
「ってぇ~…」


「んのやろぉっ」

そして、別な男が、またユウリに向かい殴りかかるが、

「おせぇなっ!」

ユウリは、素早くよけ、殴り返す。


「っ…てぇ……」


「っち…めんどくせぇな…」


そう言い、男たちは店を後にする。



(びっくりした……)

「助かったよ、ユウリ。」

「ひどい荒らされ様だな…。」

「ユウリが来なかったら、もっとひどかったさ。どうだ?一杯飲んでくか?」

「後で寄るなっ♪」


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