人魚と海賊の恋物語   ~恋歌~
「まだ船長たち、飲んでるだろうなっ♪」

(ねっ笑)

ユウリとルカは、街へ戻り、船長たちがいるお店へ向かっていた。


その時ー…

「ユウリっ♪」


「シーナ?」


(あの子ってー…昼間の?)

ユウリの名前を呼んだのは、シーナと言う女の子。見たところ、ルカとあまり変わらないぐらいの年の女の子だった。

(すごいキレイな子ー…)

「ねぇ、ユウリ♪今から少し、ご飯でも行かない?」

シーナはそう言い、ユウリの腕に抱きつく。


「んー…そぅだな…」



ズキンー…
(なんだろこれー…)

嫌っていうかー…
寂しいっていうかー…


「ねっ?いいでしょー…?」


キュっー…

!ー…
(ルカ…?)


気づくと、ルカはユウリの手を握っていた。



(ユウリ…行っちゃうのかなー…?)



「…悪いなシーナ、また今度な?」

「え~…?せっかくユウリに会えたのにー…」



トクンー…
(ユウリ…?)


「船長呼んでっからさ?笑…じゃあな♪」

「もぅっー…。…」

て言うか…
(あの子誰??)

「ー……っ」
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