アナタの笑顔は私の特権。
「送ってくれてありがとう」

「ああ。」


そう言って春日君は帰って行った。


でも引き換えしてきて、
私にそっとキスをした。


「これからは朔楽って呼べよ?」



「え?」


「じゃあなー」


今度こそ帰って行った。

私は見えなくなるまで見送った。


名前で呼ぶなんてムリだよ…。


緊張するし。







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