紙ヒコ―キ




…そうだよ!あたしは悪くない!!





文句あるなら、紙ヒコ―キにフルネームで書かないでよねッ!





…なんてこと言えないから、心の中で叫ぶ。





………。





いつの間にか、宮地葵の顔があたしの目の前にあった。





それに気付いて、あたしは慌てて離れる。





すると、前に立つ宮地葵から、黒いオーラが見えた気がした。





「ご、ごめん!つい…」





だからあたしは、これ以上機嫌を損ねないように、すぐに謝った。





「……。帰るぞ。」




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