紙ヒコ―キ
「あぁ…。それもう忘れて。」
忘れて……いいの?
「ほんとに?」
「だってお前、今も関わってんじゃん。」
そう笑われて、あたしは納得した。
だって今、あたし達は一緒にいるんだもんね。
「どうせ、関わんなって言っても無駄だから。」
それは……確かに。今更、無理だよ。
「だから、もういい。お前の事認めるから、葵って呼んで欲しい。」
あたしの事、認めてくれるの?
嬉しすぎて、泣いちゃいそうだよ。