紙ヒコ―キ
声も出なくなって、体も動かなくなってしまった。
……どうしよう。
人はいないし、誰も助けてくれない。
「…っ…」
「俺らと遊ぼーよ。楽しいとこ連れてったげる。」
男達が、にやにやしながらあたしを見る。
「……ッい…です…」
勇気を振り絞って出した声は。
自分でも聞きとれないくらい、小さかった。
体が。…震える。
「いいじゃん。行こーよー。」
そう言って、中央の男に腕を掴まれた。
―――!!!
触らないで…!!
「やめてッ…!」