紙ヒコ―キ
――――……。
「…で?」
必死で拒否したけど、結局あたしの負け。
大きなリビングに連れて行かれて、あたしは今さっきの事を話した。
…思い出すだけで鳥肌が立つ。
本当に、犯されると思った…。
宮地葵が助けてくれてなかったら…あたしは今頃……
そんな考えを、頭を振って追いだす。
「何でこんな所にいたんだよ?」
「っ……そ、それは、ですね…」
うわー、絶対言えないよ…。
言ったら、ストーカーだ、って嫌われる。
こんな目に遭うんだったら、しなきゃ良かった。
今更後悔してももう遅いんだけど。